長田真作さんってどんな人? 一問一答!

長田真作さんに、一問一答形式でインタビューしました。
長田さんは絵本づくりや日々の生活について、どんなことを考えているのでしょう?

※以下、「Q.」は記者、「A.」は長田真作さん

これまでの長田さんとタヌキ記者のやりとりはこちら

絵本制作について

Q. 絵本を描くときに、よく使う画材は何ですか?
A. 墨、色のついた水墨、アクリルガッシュ。

Q. 1枚の絵を描くのに、どれくらいの時間がかかりますか?
A. 物によります。

Q. 絵と文章(詞書)、どちらが先に出来上がりますか?
A.これも、物によりけり。

Q. 絵本の文章を考えるときに、気にすることは何ですか?
A. 絵に描いたことは書きません。

Q. 絵本をつくる際にする習慣は何かありますか?
A. “特別な意識” になるようにしてます。

Q. 印象的だったファンレターにどんなものがありましたか?
A. 「あなたの本は、とてもわかりやすい」と小6の女の子から。

Q. 子供を連れた親が「うちの子に絵の描き方を教えてください」と言ってきたら、どうしますか?
A. 僕は生涯 “先生” になりたくないです。でももし子供が自分の意思でいろいろと聞いてきたら、その時は真摯な態度で答えるつもりです。あ、ちなみに僕の両親は教師です。

子供のころを振り返って

Q. 子供の頃の夢は何でしたか?
A. 「石油王」と書いて、先生にひどく怒られました。

Q. 給食で好きだったものは何ですか?
A. ミートソースソフトスパゲティ。名前が長いから。

Q. タイムマシンに乗って10歳(20年前)の自分に出会うとしたら、どう声をかけますか?
A. 声をかけても聞いてくれなそう。

Q. サンタクロースを信じていましたか?
A. 4歳か5歳のとき、サンタが来て「ハッピーニューイヤー」と言いました。で、ヒゲがとれました。レゴをくれたその人は、優しい僕の父親です。

どこかへ行くとしたら

Q. 都会と田舎、どちらが好きですか?
A. どちらでも良いです。というのは、その2つの絶妙なあいまいさを含んでいる所というのが理想的だからです。見たことあります? そんな場所、あるんですかね。

Q. 行ってみたい場所はどこですか?
A. 砂浜にヤシの木1本の小さな島。

Q. 深海と宇宙のうち、行けるとしたら、どちらが良いですか?
A. 深海。巨大イカが簡単に “何か” に喰われているのを見たいから。

Q. 自力で空を飛べるとしたら、どのあたりまで飛びますか?
A. カラスが怖いのでやりません。

人生について

Q. 「この道一筋」という生き方と、「どんな分野にも挑戦する」という生き方、どちらが好きですか?
A. どちらも素敵じゃないですか。

Q. これまでの人生で、後悔していることはありますか?
A. 後悔の山です。

Q. 生まれ変わったら何になりたいですか?
A. エンマさまの仰せのままに。

Q. おみくじはひきますか?
A. ひきます。たいていあまり良いの、出ないです。

Q. 「自分探し」という言葉から、どんな印象を抱きますか?
A. ほとんどの人が、その言葉の意味自体を理解してない。……僕も。

Q. 自分自身について、好きな部分を一つ挙げてください。
A. 実は真面目。

Q. 自分自身について、嫌いな部分を一つ挙げてください。
A. 素直すぎるところ。

Q. 自由に使えるお金がたくさんあったら、何を買いますか?
A. ヒマ。

Q. お金で買えないものって何でしょう?
A. 自分で考えてください。僕は逆に売る、売れない物について考えますね。

 ポリシー:売らない、売れない物の代表格。その売り方、タイミング、売らない忍耐、気づかないまま売却済み、手に汗にぎる値段交渉、覚悟の末にもかかわらずまさかの売れ残り、さまざま。いずれにせよ、厄介な品物。

 魂:買い手は万国共通、悪魔なんですって。

 油:僕はよく売ります。

 媚び:売り方によってはかなりの才能。

 二酸化炭素:国家間レベルだと平気で売ってるらしいですよ。

 仲間:ドラマを起こす為の起爆剤

 ケンカ:僕は多分売らないし、売られないように細心の注意を払っています。これがまったく売られてない場所を求めて……where。

 以上をもって売るという行為は、なんとなくいかがわしい意味の “奥行き” がありますね。普段我々が何気なくやっている物の売り買いにでさえ……。羊頭を懸けて狗肉を売る。

仕事上での人付き合い

Q. アルバイトをしたことはありますか?
A. はい、いろいろ。

Q. アルバイト先での印象深いエピソードを一つ挙げてください。
A. ドーナツ屋で初日にクビです。あいさつの仕方を教えられてムリでした。

Q. 仕事仲間とは仲良くなるほうですか?
A. それは仲間に聞いてください。え? あんまり仲間いないって? ヒドいなあ。

 だいたいね、仕事仲間とかプライベート仲間とか、親友とか旧友とか、友達とか、いろいろありすぎてね……。そもそも友達っていう位置づけというのはおしなべて……、やめません? この話。

Q. 他人から言われて嬉しいセリフは何ですか?
A. 「あいかわらずですね」。

Q. 怖いものは何ですか?
A. 「人が一番怖いよね~」と言っている人。

日々の生活

Q. 好きな食べ物は何ですか?
A. 東南アジア料理と風土が好みです。

Q. SNSに関心はありますか?
A. やりますが、関心はありません。

Q. 酔っぱらうと、どうなりますか?
A. より白々しくなります。

Q. 何をすると疲れますか?
A. 日々、生活をこなすだけでもヘトヘト。歯をみがき、ゴミを捨て、起きる、寝る、用事を思い出す、忘れる、また思い出す。当たり前ですか? どう考えても困難ですよ。

Q. 暑さと寒さ、どちらが苦手ですか?
A. 確実に、暑さです。すぐバテます。

Q. 好きな季節は何ですか?
A. 冬。暖かい春を待ち望みながら……。

Q. 好きなスポーツを教えてください。
A. 野球。やるより観るのが好き。とても奥が深いスポーツです。

Q. 好きな昆虫を教えてください。
A. カマキリ。顔をカマでふく姿に味がある。

Q. 今からウサギとカメが徒競走をする予定です。走行距離は5m。どちらに賭けますか?
A. それを主催した奴の存在が気になります。

Q. 罠にかかっている鶴を助けたとします。その鶴が翌日やってきて「恩返しに、あなたのアトリエで機織をしますね」と言い出したらどうしますか?
A. 罠をしかけた奴が、実は僕の後ろにいたりして(笑)

Q. 誕生日プレゼントに何かもらえるとしたら、何が欲しいですか?
A. 僕でも気づかない適切なものを、こっそりと……。

Q. 今、一番関心のあることは何ですか?
A. 今とさっきの自分の変化について。

Q. 最後の質問です。尋ねられると答えに困る問いは何ですか?
A. これですよ。終わりですか? やったー。

※念のため! 長田真作さんのプロフィール
 1989年、広島県呉市生まれ。
 著書に『すてきなロウソク』『きらめくリボン』『いてつくボタン』(アカルイセカイ三部作、共和国)、『光と闇と-ルフィとエースとサボの物語-』(集英社)など多数の絵本がある。ファッションブランドやミュージシャンとのコラボ、渋谷・ヒカリエでの絵本原画個展の開催(2018年1月)など、活動は多岐に渡る。
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